ぶどう栽培日誌2004
作業日報2004
月日 作業内容 生育状況 作業詳細
1/3剪定1mmほどの芽正月気分を一掃しようと、剪定作業に繰り出した。着いたのは11時。2時間ほど作業して、引き上げた。午後は、アメリカンフットボールの観戦。
1/4 剪定    〃 剪定後の発芽位置がどうしても剪定位置近くになってしまい、毎年どんどん幹から遠ざかっていたのが気に入らなかった。剪定時に幹の近くを傷つけて、発芽を促進させようと試みてみた。既に1mmくらいの大きさの芽が用意されており、今からで間に合うのか心配。剪定後、枝をトラックに乗せ、田圃横で焼こうと運搬したが、たった2回の運搬で終わり。年々枝の量も減っている。肥料や殺虫剤の適量散布で、収穫量を上げてみたい。
1/17 菜種滓撒き   〃 近所のホームセンターや農協などを色々廻ったが、ホームセンター”コメリ”が最も安かった。20kg入り10袋を購入。その内の7袋を撒いた。甘さが違ってくると聞いたが、楽しみにしたい。残りの3袋は5月になってから撒く運搬車を使って運んだ。。
1/31 牛糞撒き 牛糞トラック一杯分(約3〜4立米):昨年と同量を近所の畜産場から買っていたのを運搬車を使ってブドウ園内にばらまくために運んだ。20数回運んだ。正午から5時までかかり、足腰が疲れた。
2/1 鍬込み 春を感じさせる暖かい一日だった。昨日撒いて廻った牛糞を、耕耘機で鍬込んだ。3時間かかった。カエルを耕耘機がほじくり出したのか、のそのそ歩くカエルを見た。撒いた牛糞の量が多く、土と混ざらなく、牛糞同士の撹拌で終わったところもあった。
2/15 薬剤散布 11時頃から、石灰硫黄硫剤を散布した。少し濃いめにと思って、7倍液を作り散布したが、石灰が直ぐにノズルに詰まり苦労した。そのたびに、ノズルを分解し、洗ってまた散布に繰り返し。散布している頃、周りの山に猟師と猟犬が猪、鹿を追っている声がし、怖かった。何時猟犬が周りをうろつくか分からないので、早々に散布をすませて引き返した。もう少し他の仕事もしたかったが、猟犬ほど怖いものはないのでやむを得なかった。
4/18 シート掛け 5mm程の芽 10時にぶどう園に到着。快晴で暑い。さっそくビールを開け、のんびりと日向ぼっこ。何気なく見た、スモモの木に害虫の巣があった。既に幼虫に孵化し、一部は枝のほうに出ていた。この害虫がぶどうにまで広がらないように、スミチオンを吹きかけた。卵のままのものもあったが、殺虫剤を吹きかけた。風が少しあったが、ビニールシートを3畝掛けた。風を羽織って流されかけたが、どうにか無事、半分のシート掛けを済ますことができた。
5/15 下草狩り 枝は20〜30cm 枝はだいぶん伸びたが、まだ誘引するには早いかなーと思い、下草刈りに汗を流した。天候の悪化が懸念されるため、早めに作業を済ませようとしたがずいぶん伸びた草に手間取り、終わったのは16:00。
来週はワンゲルの合宿で土日がつぶれるので、誘引をいつ使用か思案しなければならない。
5/24 誘引   〃 巨峰、べりーAがだいぶん枝が伸び、ビニールシートにへばり付き、日に焼けていたのを急いで誘引した。午後6時から1時間半ですぐに暗くなり、一筋の作業で退散した。
5/26 40〜50cm 代休の午後を使って、誘引作業に汗を流した。
5/29 誘引他   〃
写真はベリーAの花。白い花が一斉に咲きます。
今年になってまだ一度も殺虫剤を散布していなかったので、まず散布。山に近いと言う理由だけではないと思うが、既に虫食いだらけの葉がある。昨年まで使っていたスプレーで散布しようとしたがノズルが詰って出ない。石灰硫黄硫剤を散布すると石灰が詰りやすい。修理の途中でノズルを潰してしまい、交換した。殺虫剤散布後は、誘引および摘房。木によっては、開花寸前のものもあるし、枝が20cmにも満たないものもあるしの状態。
5/30 70〜80cm 地面から2mの高さまでの防鳥網の敷設を早くしなければと気になっていたが、やっと行えた。新芽の柔らかい枝を鹿に食べられないか心配していた。天気予報では雨だったので、雨が気になったが、降らずに助かった。誘引の残りも実施。そろそろ、ジベレリン処理の1回目をしなければならないが、今週末に総体を控え忙しい。
6/5 ジベ処理 枝は最大1m

写真は間引き前の房。これから、果穂を切りそろえ、大きな粒に育つようにします。粒の中には自然に落ちるものも有り、切りそろえすぎると少なすぎることもありますが、大抵は切りそろえるタイミングを逸し、小さな粒が多く成りすぎます。
午前中から午後3時までかかって、花穂の間引きを行った。既に花が咲いている房もあって、急いだが数があって時間がかかった。3時から、ジベレリン処理の一回目を行った。店でもらった食紅を入れてみた。ほんの少しだけ入れたが、よく色がつき処理をした房とまだの房との見分けが付いてよかったが、手は真っ赤になるし、服も真っ赤になるしで災難だった。丸一日を費やしてジベレリン処理の一回目は無事終了。一回目は、開花2週間前と薬品の取説には書いてあったが、1〜2週間ぐらい遅かったようだ。
6/12 花穂の間引き   〃 午後12:30ころから作業。蔓の剪定と、花穂の間引きでずいぶん時間を要した。既に5mm大まで大きくなった果房があると同時に、まだ花も咲いていない房もありずいぶん差が出来てしまった。後半は、田圃のあぜの草刈で汗を流した。
6/19   枝の最大2m 午後の3時から、蔓の剪定と果穂の間引きを行った。今年もまた、カナブン(名前ははっきりしないが)が寄ってたかって葉を食い散らし、葉脈しか残っていない葉もたくさん。殺虫剤をふらなくてはと思うが、幼虫には効くが硬い甲羅で防備した成虫に効く殺虫剤は無く、むなしい思い。
6/20 殺虫剤散布    〃 午後3時から殺虫剤を散布した。気休めかもしれないが、殺虫剤を散布せずには居れなかった。昨年は果皮に着いた殺虫剤が斑点状に残った。この失敗を繰り返さないように今年は乳剤を選定した。殺虫剤が原因か、展着剤が原因か分からないがとりあえず、殺虫剤を変えてみた。
6/27 ジベ処理    〃 午後1時から、蔓の剪定と、果房の間引きを時間をかけて行った。知らないうちに草も背が高くなり、雨しずくで靴はびしょぬれ。その後、ジベレリン処理の2回目を実施。マスカット・ベリ-Aの房が298、巨峰、ピオーネ、藤稔系が合わせて291房。少し成らせ過ぎかもしれないと重いながら作業を終えた。
7/3 草刈    〃 12時から3時まで下草狩りに汗を流した。ぶどうの葉の下の漏れ日で育った草だけあって柔らかく、刈りやすかった。もう少し時間がかかると思っていたが早めに切り上げた。それでも、全身汗びっしょり。
7/4 防鳥網設置    〃 プールで泳いだ帰りにぶどう園に立ち寄ってみると、まだ青い房が2つカラスに落とされていた。昨日にも横に植えている桃を食い荒らすカラスを見たが、そのカラスの仕業。まだ青いので大丈夫と安心していたが、さっそく防鳥網を設置することにした。半分だけ50坪用の網を設置。ずいぶん手間取り、終わったのは7時過ぎ。
7/8  〃    粒は親指大 暑い日差しを避け、5時ごろから防鳥網を設置した。時間を要したが2/3の設置を終え、後1枚を設置して終えることが出来る。真夏の日を浴びてぶどうの実は順調に大きくなっている。後は、カラスとの戦争にいかに勝つかで、収穫高が決まる。
7/11  〃     
写真はベリーAの房。まだ青く、袋がけ前です。
残りの防鳥網の設置に汗を流した。最後の残りは30坪用の防鳥網を設置。
7/17 袋掛け 巨峰は色づき始めた。

写真はベリーAに袋を掛けたところ。
例年、巨峰が最初に色づくが、いつもより早く色づき始めたのでさっそく袋掛けすることにした。午前中、摘粒し、午後、遼も一緒に袋がけ。ベリーAの袋がけはまだ早いように思ったが、袋を掛けてしまえば、当分作業から開放されるので、その意もあって今日は400袋済ませた。
7/19 巨峰の糖度:12度
午後から袋掛けを100袋。少し早い房もあったが、袋を掛けてしまえば、後は目にしなくても良いので袋を掛けてしまった。ジベレリンの一回目から2回目の間にもう少し摘果をこまめにしておけばよかったと思う。色付き始めた今ら、摘果してももったいないと言う気がしてためらってしまう。
7/24 藤稔はこの程度に色づいてきました 防鳥網の補修と袋掛け100袋。

写真は色づき始めたピオーネ。
7/25 収穫 巨峰の糖度12度。 田舎の祭りの御供えとして、2房収穫。まだまだ早く、糖度は12度まで達して入るが、すっぱさが残っていた。
8/8 収穫 巨峰の糖度は十分。ピオーネも色付いてきた。 日役で来たついでに、20袋程取り入れ。巨峰は十分に甘さも出てきており問題なし。ピオーネも収穫してみた。実家に置いてきて糖度は未確認。収穫時に気がついたことだが、鳥に落とされた袋が5つ。実だけを取っており、ヒヨドリなどの小型の仕業では?。防鳥網の点検と、穴詰めに30分を要した。
8/19 収穫   〃 第1回目のブドウ狩。台風の影響で風が強く、止めようかとも思ったが、強行。30袋くらい収穫。巨峰はほぼ、全ての収穫を終え、ピオーネを取り入れている。
8/22 ピオーネの糖度15〜16。巨峰は16〜17。
ベリーAは案外高く17。
ヒヨドリが何処からか入って、ブドウを食い散らしている。カラスが入らないだけましかと、諦めつつ、防鳥網の点検をした。約30房を取り入れ、親戚に配って歩いた。
8/28   〃 ぶどう狩り&収穫祭Part3。元県工高職員OBおよび吉田さん(30年来の友人)が集まり、懐かしい話で盛り上がった。
8/29   〃 ぶどう狩り&収穫祭Part4。ワンゲル丹有支部および機械研究部の合同部会?を行いました。台風の影響を心配したが、蒸し暑い以外影響も無く、好天に恵まれて良かった。
8/31 点検 葉が落ち始めた。 台風の後の様子を見に早朝で掛けた。防鳥網が風で捲れ上がり、穴だらけ。補修しながら見て廻ると、ブドウの房が袋ごと5つ落ちていた。袋が破られていないので、カラスの仕業ではない。台風の風で振り落とされていた。  あとの害は無く良かった。
9/5 収穫   〃 鳥のえさとして10房を残し、残ったブドウを全て収穫してしまった。今年は天候に恵まれた所為か、花が咲くのも早く、その分、ジベレリン処理の時期がずれたため、種無しになっていない房が多かった。
9/19 シート撤収 葉が、半分近く落ちてしまったが、季節を間違え新芽が5〜10cm近く伸びている。 風を気にしながら、固定用のビニールロープをはずし、すばやくシートをたたんだ。全てをやってしまいたかったが、風がきつかったので諦めた。
9/25 シート撤去 葉は既に8割方落ちてしまった。 残りの3棟のシートを撤去した。風向きによって、空の雲が急変し今にも降り出しそうになったかと思えば、太陽が顔を出したりと、移り変わったが最後まで天候は持ってよかった。
その後、枝をどう伸ばそうかと思案しながら、支持していった。

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