ぶどう栽培日誌2003

月日 作業内容 生育状況 作業詳細
3/23消毒、牛糞散布、鍬込み芽は堅い石灰硫黄硫剤を七倍に薄め、芽が堅いうちにと急いで散布した。好天に恵まれ気持ちよく作業が進んだ。牛糞約四立米を¥4000で買い、当日運んでもらっていたが、キャタピラー運搬機で少しずつ運び、ぶどうの肥にした。昨年の二倍量を買い込んだが、随分多く運ぶのに苦労した。運んだ後、耕耘機で鍬込んだが、牛糞層が厚く、土と混ざらず牛糞のみを掻き回したところもあった。これだけの有機肥料をやったのだから、と期待してしまうが。肥料をやる時期が少し遅いかも?
3/29いろいろ午前中、ぶどう棚のワイヤーを張ったり、ワイヤーを竹で包んだりした。畑の草刈りをしながら、ワイヤーを切ってしまうことが多いので、竹でくるみ、見やすいようにした。午後は、小屋の扉がつぶれていたのを外し、学校まで運び込み、溶接の外れたところを修理した。
4/6消毒ほか天気に恵まれ、外で過ごした方が良いだろうと、遼とぶどう園に来た。殺虫剤を散布したり、ぶどうの幹の皮むきをしたりで過ごした。
4/13番線張り暑いくらいの陽気になった。ぶどう棚の番線を張っていった。
4/19シート掛け5ミリ雨が予想されていたが、芽が出始めたので出来るだけ掛けようと、作業をはじめた。午前中2棟、午後1棟。始めから少し、風もあり雨もありであいにくの日になり作業が進まなかった。午後本降りとなったので、やめにして3:00頃で引き上げた。
4/26芽欠き5ミリ朝、ぶどう園に行く途中、遠くから見てもシートが何か変。近寄ってみると、めくれ上がっている箇所が3カ所。さっそく、ロープの掛け替えをした。その後、シート掛けを2棟。土手にシートを広げ、破けた箇所をテープで補修し、その後棟掛けをした。風が強く難航したが、何とか。午後、3棟目のシートを掛けるには気力が湧かないし、芽欠きをする事にした。芽が順調に出てきている木もあるし、虫に食い荒らされ、芽が出ずの木もあり心配。
4/27シート掛け朝から、遼と一緒に作業。午前中風が強く、シートを張るのを諦め、田圃の草刈り。午後、シートを一畝張った後、また田圃の草刈り。若葉で柔らかく、軽く刈れた。田圃1枚のみ。あと、田圃4枚が残っている。仕事を終えた後、園部町の温泉センターに行き、swimming&bathで汗を流した。どこもかしこも、地域興しの温泉発掘で乱立気味の温泉センターの一つ。共倒れしないように、特質化が必要だが、見あたらなかった。
4/29芽欠き10ミリ春の陽気で芽がどんどん伸びている。芽欠きと、下草刈りに汗を流した。風が強く、シートの不良個所も補修。
5/3芽欠き30ミリ陽気につられて、ぶどう園に来た。暖かく、Tシャツ一枚でも汗が噴き出してきた。芽も順調。芽欠きの続きを行う。それにしても、虫にやられないようにと思って幹の皮を剥いたぶどうの木の勢いが、そがれている。皮を剥かない方が良かったのか?先端に行くまでに水分が剥いて裸になった幹から蒸発してしまって、先端まで養分が行かないみたい。どうなっているのか、疑問。
5/6芽欠き最大は40〜50ミリ風が強いのが気になって、帰りに回り道をしてブドウ園に寄った。ついでに、芽欠きを行う。
5/10殺虫剤散布最大20〜30センチ快晴の暖かい日、気持ちよく作業が進んだ。天候が良すぎて、午後には風が出てきた。予報通りの雨になりそうなので、急いでメニューをこなした。芽欠きを大ざっぱに済ませた後、午後は殺虫剤1000倍溶液を展着剤とともに散布。葉の上で害虫がくるのを待ってブドウの葉を守ってくれている雨蛙に殺虫剤を降ると、蛙は口を開けてその液を飲み込むのも居たり、さっと逃げるのも居たりだが、この散布が意味のあるものなのか疑問も覚える。
5/16誘引家に帰る途中、立ち寄り成長具合の点検。一部の枝は誘引も実施。雨が降る続いたせいか、下草がびっしりと生え育ち、明日はまた草刈りから始めなくてはならないようだ。ブドウだけの為なら、雨は降らずにいてほしいのだが・・・・・
5/17誘引朝から終日、下草刈りと誘引。枝元を片手で固定した上、もう片手で捻枝(ねんし)すると、失敗が無くうまくできた。その間に節が入ると、節から折れてしまうので、慎重にした。ベr−Aは枝が堅く、やりやすいが、巨峰は枝が柔くやりにくかった。枝が短く誘引まで出来ない枝は、捻枝だけに止めた。
5/27誘引など最大50〜60センチ夕方5:30から7:10頃までの夕闇の中での作業。ビニールシートに張り付いている枝を、外の太陽の光に当て、自由に成長させるための誘引を3筋すると暗くなってしまった。昨日が代休で作業すべきだったかもしれないが、雨が降っており、ためらい作業が飛んでしまった。まだ残っている分の誘引を早くしないとと、焦ってしまう。誘引をしながら、花穂の間引きも実施。
5/28夕方6:10頃からの作業になり、1筋のみで辺りは真っ暗になった。出だしの時刻のちょっとした遅れで作業量が全く違ってくる。今年は、順調に大きくなっており、この週末にジベレリン処理の一回目を施さねばならなくなりそう。
5/30台風の影響か風がきつい中、誘引と花穂の間引きを行った。土曜、日曜の仕事と思っていたが台風で予定が狂いそうなので急遽作業に訪れた。順調に大きくなっているが、雨の中の週末にジベレリン処理を行わなくてはならない。来週の週末は山行となるので急がなくては。
5/31最大1m台風の影響が気になって、園に来た。ジベレリン処理をしようとしたが、花穂の間引きが済んでいないものが多く、そちらを優先しているうちに日が暮れてしまった。風雨がきつく、雨に濡れながらの作業でしんどかった。
6/1ジベレリン処理1回目
枝は最大1mくらいまで伸び、果穂の間引きに忙しい
まずベリーAのジベレリン処理を実施。開花10日前となっているが、こちらは適当な日となった。次に、巨峰、ピオーネ。こちらは、開花直前の実施と取説には書いてあったが、来週末は山行となるので早めの実施となった。取説によると、巨峰、ピオーネに対しては種なし化の効果しか書いてあらず。果実の肥大化のホルモンかなと思っていたが、その効果なし。ならば、少々早かろうが、種無し化は出来たらで良いと思い、強行した。風雨かきつい中、花穂に付けた液は雨ですぐに洗い流されており、その効果は疑問だったが・・・・・。午後の空いた時間で、田圃の土手の草刈り、1枚分実施。
6/8 捻枝 最大1.5m 山行帰りにブドウ園に立ち寄り、作業の遅れを取り戻した。ちょうど、花が咲いていた。先週にベリーAのジベレリン処理を済ませたのは丁度、タイミングが良かった勘定になる。今日は、伸びた枝の股芽や蔓ひげを切り取り、枝先を日当たりよく垂らすように捻枝した。まるまる4時間を要した。
6/9 ジベレリン処理 午後6:00から、ピオーネと巨峰のジベレリン処理を行った。丁度、花が咲いており処理を急いだ。    午前中、本校のブドウ園を見学したが、成長の早さにビックリ。気候の差もあるとは思うが、肥料の入れ具合による、土づくりに差がある。今年入れた牛糞4立米が来年には効いてくることだろう。有機肥料を多めに入れて土づくりに励みたい。
6/14 草刈りほか 午前9時頃から、終日作業。雨が降り続くなかでの作業。イヤだったが、次週まで延ばせないので。雨を吸い込んで良く伸びた草をまず刈り込んだ。次に、枝の整理。蔓ひげを切ったり、又芽を取り除いたり、果穂の切り込みなどを3筋分した。あと、3畝が残った。明日の作業になる。作業中、雨が腕から体に伝い流れ込み、冷えこみ大変だった。
6/15 捻枝 曇り空の下、雨が降り出さないか心配だったが、雨は降らずに助かった。枝の整理を昨日に続き行ったあと、殺虫剤を散布した。午後は、漁網を張り巡らし、鹿対策終了。
6/21 ジベレリン処理2回目 最大2m 昨晩の飲み会の店に車を取りに出かけた後、ブドウ園に。ジベレリンの2回目の処理をした。成長に大きな差があり、1回目のようなまだ花も咲かないような小さな房あり、または浸せき用容器に入りきらないような大きな房もありで、困ったが2回目として実施した。余った液を保存して遅い房については、来週でも2回目として実施したい。
6/22 枝先の剪定 飛躍で来たついでに、2時間ばかりの作業。枝先の巻きひげの剪定と、捻枝を実施した。先週に散布した、殺虫剤が枝と合わずに新葉が薬焼けしていた。液の希釈倍率1000は間違っていないので、殺虫剤”デナボン”が不適と分かった。昨年も、この薬品でミスを犯したのを思い出した。
6/29 枝先の剪定 枝先の巻き蔓の剪定、又芽の剪定を行う。その後、防鳥網の設置用の柱を設置した。残りの時間に草刈りを実施。
7/5 下草刈り 朝から雨の中、ブドウ園に繰り出した。午前中は、巻き蔓、又芽の剪定や摘粒を実施。房によって、成長が大きく差があり、詰まってしまって摘粒段階のものがある一方、まだマッチの頭大のものもある。  午後は、辺りと田圃の草刈りを実施。
7/6 摘粒 天気予報がはずれいい天気に恵まれた。午前中は、昨日の続きで摘粒と巻き蔓の剪定を実施。午後は、山の下草刈り。汗ビッショリ。
7/13 摘粒 一つ一つの顆粒が親指大になった巨峰。袋をかけて一ヶ月後はさらに大きくなって.....姿を現すまでのお楽しみ。 朝から雨。雨でも作業をすまさなくてはと、出掛けた。晴れていれば、防鳥網を張りたかったが、諦めて摘粒を実施。房の間に指が入る程度に除いたものもあるし、摘粒を諦めざるを得ないほど粒が張りつめているものもあった。作業中に周りでカラスがうるさいのはなぜか分からなかったが、農道に落ちたプラムの食い差しを見て納得。プラムを全て収穫してしまった。少し青いが、収穫後に熟させることにした。プラムの木はたわわに実りすぎて、撓んでいたが収穫して元に戻り枝も生き返った様子。
7/19 袋かけ 一部の枝の葉が色づき始めたのが気になる。 午前中、ブドウ園の下草刈り。午後、カラス除けの網を張ろうと準備したが、ロープが無くなり一本張っただけで終わり。空いた時間を使って、ぶどうの袋かけ。昨年の残りの袋を先に使い切る。本日は232袋をかけて終わりにした。
7/20 防鳥網敷設 最高の味:藤稔
袋掛け前はこんな姿です。
午前中、防鳥網敷設準備。防鳥網を広げてみると、幅が13mほどしかなく、縦方向に広げても菱形の升目が形成されない。急遽、支柱を立て直して、12m幅にする。昼食は遼と三田市の母子まで行き、そばを食べた。午後は、防鳥網の敷設を慎重に実施。ガイドロープのおかげで引っかかることもなく順調に敷設できた。50坪用で用地の半分以上に敷設できた。明日は残りの分を、反対方向から敷設する。残りの時間にぶどうの袋掛け:100袋。
7/21 袋掛けを手伝う遼 今日も残り半分の防鳥網を敷設。ガイドロープを使った方法で簡便に敷設できることが分かったのが収穫。残りの時間はぶどうの袋掛けに費やした。今日の袋掛け:100袋
7/24 袋掛け前のベリーA 昼間様子を見に行くと、園内にぶどうの袋が3袋落ちていた。風で落ちたものと思って付けなおしていたが、袋を見ると明らかに破った跡がありカラスの仕業と判明。さっそく周りに防鳥網を設置。あと一部の穴を補修しなければならない。今日の袋掛けは120袋。袋掛けはこれで完了。今年の袋掛け総数は550袋。昨年よりもだいぶん減った。なにがその原因かは分からないが、その分、実が大きければいいのだが.....
7/26 防鳥網敷設 枝先の葉が色づき始めたのが、気になる。 袋掛けが終わって、差し迫って追われる作業もこれと言って無し。防鳥網の掛かれない部分からカラスが入り込まないように、海苔網を掛けてまわった。
8/2 防鳥網の補修 色付き始めたが、まだまだ酸っぱくて食べられない。 一週間ぶりに行ってみると、袋が3つ落とされそのうち一つは房ごと落とされていた。カラスの仕業。ヒヨドリは房を落とすまでのわるさはしない。カラスの入り込んだ穴を捜して入り込まないように補修に半日を費やした。
8/10 草刈り 巨峰3房試験収穫。糖度:14度。例年よりも、糖度が上がるのが遅れている。これも、天候不順の所為か。 共有林への道の草刈りで駆り出され、8時から10時まで拘束。その後、ブドウ園で下草刈りを実施。一カ所、袋が破かれており多分ヒヨドリの仕業と思う。一部、防鳥網が切れている部分からの進入だと思うが、網を設置しようか迷うところ。
8/14 採り入れ 巨峰の糖度18度。だいぶん糖度は上がってきた。 防鳥網を横の面にも張ってきたが長さが足りずに海苔網だけですましてきた部分から、ヒヨドリが入ってブドウを食い荒らしていた。今日は5房ほどが被害になっていた。その部分に新たに刈った網を設置。午後、30房ほどの巨峰、藤稔を採り入れ。3軒分の箱を用意して、房の整形と化粧袋に入れた。春日町の親戚に配って廻る。
8/18 採り入れ 巨峰の糖度:13〜16度。前回計ったのは、たまたま糖度の高いのを掴んだのか?。 雨上がりの午後、遼と10房ほどの巨峰を採り入れ。軽トラックの荷台で採り入れたブドウの手入れをしながら、糖度を測ってみたが14度前後しかなかった。天候不順の所為か、糖度不足が甚だしい。糖度のばらつきもまた、甚だしい。
8/21 防鳥網の手入れ ここ数日の夏の陽射しで、糖度は上がった。 週末のブドウ狩りを控えて、下草刈りに出掛けた。北側のベリーAが一面荒らされていた。袋が10ほど落とされ、ぶどうは食い荒らされていた。ヒヨの仕業と思い、北側の網を補強した。何処まで有効か、分からないが、網を少し上げて、ヒヨの上からの進入を防いだ。その分、地面との間に少し隙間だ発生した。ここからの進入があるようだと、さらにこの部分に網を設置したい。
20房ほど収穫し、3軒に配った。
8/23 点検    〃 防鳥網の点検に立ち寄った。さらに、10袋ほど落とされていた。ヒヨの仕業にしては、被害が大きい。カラスの入ったような形跡はないのだが、周りでいななくカラスの声が大きく、気になった。
8/24 ブドウ狩り 残暑がきついが、この陽射しで随分糖度は上がった。 Mファミリー&遼:ブドウ狩りの終わりの儀式スナップ 午後2時より、2家族が訪れ、にぎやかなブドウ狩りとなった。木によって、成熟度合いがずいぶんと差があり、まだまだ青く、糖度の上がっていないのもたくさんある。ヒヨに落とされたブドウの房を片づけていて、言いようのない憤りを覚えるが、はけ口がない。防鳥網の穴を見つけては補修した。
8/30 ブドウ狩り 大勢のお客を迎え、盛況だった。「昨年よりも、ブドウの粒が大きくなった。」と口々に言われるが、そのようなことはない。ただ、例年カラスに取られていた大粒が今年は残っているだけ。多くのお土産を頂いて恐縮ばかり。一年ぶりに見る顔が揃い、県工時代の話しに花が咲きました。一年の過ぎるのが早く、それぞれ年を重ねて行っているんだなーと考えさせられました。
みなさんありがとうございました。
8/31 園内清掃 きつい残暑で陽射しもきつい。既に葉が色付いており、この陽射しも役に立たない。もう少し、早くこの陽射しがあったらなーと思う。 今日もブドウ狩りの日として案内を出していたので、園に来たが既に昨日ほぼおもだった人は来ていただいており、園内の清掃とブドウ採りを実施。帰りに1軒にブドウを配る。
9/6 雑作業 落葉が甚だしい。 1週間ぶりにブドウ園に来た。鳥にブドウを取られているんではと心配して来てみたが、大丈夫だった。今日は、田圃の畦の草刈りに汗を流した。
9/7 採り入れ 残り少なくなったブドウだが、何時までもおいていても、鳥に取られるか、虫に食べられるかなので、半分を採り入れた。約10kg。房の掃除をし、近所5軒分への贈呈用。
9/13 ピオーネの奥手分を5kgほど採り入れ。自宅消費分と親元の贈呈用に。敬老の日の土産の一部にした。
9/20 ほとんど落葉してしまった。 あと10kgほどを取り残していたはずだったが、全て鳥に取られてしまった。今まで対策十分と思っていたが、どこかに穴があったか。それとも季節が進み、山に食べるものがなくなりヒヨが本気になって、侵入を試みたか。いずれにしても、がっかりした。この一年は、終わりました。
10/4 草刈り他   〃 防鳥網の撤去と園内の草刈りに汗を流した。幹の所々に虫の巣があり、幹深く入り込んでるのを見つけては幼虫を退きづりだし、殺虫剤を撒き、ナイフで削った後、「樹木の友」(商標名、近所から分けて貰ったもの)を貼付した。ベリーAにも幼虫が居たし、ピオーネも随分痛めつけられていた。
10/11 シート撤収 ぶどうの棚の上に掛けていたビニールシートを6筋分全て撤収。半年の間、天日にさらされ、風に痛めつけられ、穴も多く空き、避けているところも多々あった。修理をしながら撤収するのが理想的だが、午後になると風がきつくなりそうで急いでそのまま仕舞った。   園の横に植えている桃が季節はずれの花をつけた。新芽も吹いて緑の葉が際だっている。冷夏の所為で木々も変調気味。

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